【男の隠れ家限定】煎茶・釜炒り茶・紅茶のセット

【新しい中に懐かしさもある香り高き川根の銘茶】
「お茶の仕事を始めた当初、見た目の美しさや効率優先で数値ばかりにこだわる注文が多く、悶々としていました。そこで思い出したのが、初代で父親の勝彦が楽しそうにお茶を作る姿でした」
川根本町で茶作りを営む「鈴木茶苑」の2代目・鈴木健二さんが、実家のお茶を初めて意識した頃をこう振り返る。
その時の健二さんは、地元の荒茶工場で働いていて、茶商や市場の要求を満たすことしか頭になかったのである。
そんな折、町に台湾から釜炒り茶の講師がやって来た。
そこで製茶の面白さに気付かされる。以来、父に付いて一からお茶作りを学んでいった。
現在では釜炒り機をはじめとする製茶機械が導入され、大量生産はできずとも丁寧に仕上げた、個性が際立つ昔ながらのお茶の製造に努めている。
懐かしさと新しさが同居する、鈴木茶苑の美味しい自信作が誕生したのだ。

■煎茶・釜炒り茶・紅茶のバラエティーセット
①「徳山郷煎茶 神すゞしめ」
貴重な在来種を使った幻のお茶－ ほのかにミルキーな香りとすっとした爽やかな渋みが特徴
30g 在来種。
在来種を一晩萎凋させた萎凋煎茶です。在来種は古くからそれぞれの土地に根づき、今はわずかに残る貴重なお茶で、近年注目されて来ています。
川根やお隣の静岡市井川でもほとんど残っていない幻のお茶、それが在来種です。
施肥は米ぬかや菜種粕をごくわずかに入れています。「神すゞしめ」は、ほのかにミルキーな香りとすっとした爽やかな渋みが特徴です。
「かぐら」に比べると落ち着いた、ややシャープな印象です。竹籠に広げて一晩おいて、古い小さな製茶機械で作ります。
おすすめの飲み方は一人分の茶の葉２～３ｇに９０度のお湯１５０ｃｃを４０秒程で出してください。
何煎も美味しく飲めます。水出しでも。
「神すゞしめ」は国指定重要無形民俗文化財『徳山の盆踊り』の演目の一つで、現在は主に地元の小中学生の女子が奉納上演します。

②「香り釜茶 山翡翠(ふじみどり)」
渋みは少なく、ジャスミンの花のような香りと釜の香ばしさ、クリアな味わいが特徴。
20g(品種:ふじみどり)
個性的な香りと独特の味で敬遠され、忘れられつつある品種、ふじみどりで製造しました。
系統番号は静7224、両親ともに「不明」のミステリアスな品種です。
片親はアッサム種の系統だと言う説もあります。
摘採した生葉を一晩萎凋し、静岡では珍しい金子式の釜炒り機で製造しました。
飲み方の目安は一人分の茶の葉３ｇに熱湯～９０度程の湯１５０ｃｃを注いで９０秒程蒸らしてください。
川根本町の町の鳥である山翡翠(ヤマセミ)から名付けました。

③「若輩紅茶(鴾)」
ストレートで飲みたい、すっきり爽やかな味わいの紅茶。
40g。(品種:鴾)
オリジナル品種「鴾」で製造。老練紅茶とはまた全然違う紅茶ができました。
モニターの方に「ぶどうゼリーのよう」「柑橘系」「ミントやレモンを入れたい」など様々なご感想をいただきました。
すっきり爽やかな味わいなので是非ストレートで。アイスティーもおすすめ。
おすすめの飲み方は一人分の茶の葉３ｇに沸かしたての熱湯１５０ｃｃを注いで３分程蒸らしてください。

■＜鈴木茶苑＞
私たち鈴木茶苑は茶処の静岡・川根で、家族で栽培・製造・販売をしている農家です。
川根は南アルプスの山々に抱かれ、大井川沿いに SL が走る山里です。
古くから川根はお茶の産地で、品評会に入賞するような針のような見た目の綺麗なお茶を作る名人達がいますが、私たちが作るのは、見た目にこだわらない、懐かしくて新しい香りの良いお茶です。

2019 年に荒茶工場を新設し、蒸しの煎茶や釜炒り茶は譲っていただいた古い小さな機械で製造しています。
煎茶は在来種をメインに、釜炒り茶、紅茶を「ふじみどり」「くらさわ」など、少し珍しい品種で作ります。

飲む人、作る人、環境にも優しい農業を目指しています。
経費削減のため草取りは人力で。狭い面積、多品種なのが幸いしてか、農薬や除草剤は困った時にしか使いません。
お財布にも人にもちょっぴり地球にも優しいお茶をお探しの方へ、山の香りと大らかな滋味をお届けします。

■コースター付でのセット販売もございます。
下記より、コースター付セットをお選び頂けます。
コースターは国産の杉や檜を使い、手間暇をかけて作られた鈴木茶苑の多種多様なお茶を粋に演出してくれる、価値ある小物です。