映画『プロミスト・ランド』(6/29公開)関連作品、『MATAGI』も配信中!
株式会社ACCA 2024年6月14日 12時00分
日本初公開となる三重県の炭焼き職人の記録『MARUMO』と藍染めに魅せられた職人たちを追う『青い記憶』、また、映画『プロミスト・ランド』(6月29日(土)ユーロスペースほか全国順次公開)の関連作品で山形県大鳥地区のマタギに迫る『MATAGI -マタギ-』とあわせて3本のYOIHI PROJECTドキュメンタリー作品がU-NEXTで視聴できます。
『MATAGI -マタギ-』と『MARUMO』の監督は、阪本順治監督らの元で研鑽を積み、日本映画界の硬派な監督陣の血筋を継承する新鋭・飯島将史。東北地方を舞台に禁じられた熊狩りに挑む2人の若者を描いた映画『プロミスト・ランド』(主演:杉田雷麟、寛一郎)で長編劇映画デビューします。映画と並行して制作を進めたという『MATAGI -マタギ-』は、大鳥地区の現役の又鬼(マタギ)に取材を重ね、その精神に迫ります。また、『MARUMO』は、阪本順治監督作品『半世界』で稲垣吾郎演じる炭焼き職人の仕事場として登場するマルモ製炭所の炭焼き職人の仕事を丹念に追っています。飯島監督は「2作品に共通しているのは、山と生きる人々であること、過疎化が進む集落で暮らしていること、彼らが誇りを持って行ってきたことは、多くの人たちが知らないまま、失われつつあるということです。撮影を通して彼らと過ごした時間と経験によって、『プロミスト・ランド』という映画をつくることができたと思っています。」と語っています。
また、日本人の心の色ともいえる藍染めの「青」を求めて日本全国を取材、自然から頂いた美しい青い瞬間を記録した『青い記憶』のヨシダシゲル監督は「藍染は試行錯誤と創意工夫がもたらした壮大な人類の叡智そのもの。短期的な経済指標では絶対に計れない価値がある事を、私は藍と向き合う人々の生き方の中に見た気がします。その眼差しや考え方に、行き詰まったこれから先の未来を切り拓くための貴重なヒントがあるのではないか、そう思いながら私は夢中になって映像に記録しました。」と語っています。
日本を代表する映画美術監督・原田満生が発起人となり始動した『YOIHI PROJECT』は、気候変動や地球環境の危機が叫ばれる近年、気鋭の日本映画製作チームと世界の自然科学研究者が連携し、様々な時代の「良い日」に生きる人間の営みを「映画」で伝えていくプロジェクトです。この想いに賛同したU-NEXTでは、2023年「第97回キネマ旬報ベスト・テン」第1位(日本映画作品賞)を受賞した映画『せかいのおきく』(阪本順治監督)ほかYOIHI PROJECT作品を配信。
今後も映画の新しい可能性を探る独自のラインナップを連携してお届けして参ります。
<コメント>
飯島将史(『MATAGI -マタギ-』『MARUMO』監督)
『プロミスト・ランド』の準備、編集と並行して、2本のドキュメンタリー作品をつくりました。
『MATAGI -マタギ-』は、1年間のある時期に情熱を注ぐ人たちを追いかけ、彼らの言葉から時代によって変わり行くアイデンティティや、その精神を探りました。
『MARUMO』は、僅かな言葉だけで、単調な繰り返しの動作、作業をする姿を繋ぎ、自然と彼らの日常のサイクルの一部を記録しました。
2作品に共通しているのは、山と生きる人々であること、過疎化が進む集落で暮らしていること、彼らが誇りを持って行ってきたことは、多くの人たちが知らないまま、失われつつあるということです。撮影を通して彼らと過ごした時間と経験によって、『プロミスト・ランド』という映画をつくることができたと思っています。
ヨシダシゲル(『青い記憶』監督)
限られた狭い国土の中で少しでも豊かに生きようとした私たちの祖先たちは、電気もガスもなかった時代に、身の回りにあるものだけを利用して、いろんなものを青く染めてきました。使う素材は全て再利用できるものばかりです。サスティナブルという言葉が注目される遥か太古の昔から、資源を有効活用し、自然と共存する術を熟知していたのです。
藍染は試行錯誤と創意工夫がもたらした壮大な人類の叡智そのものですが、スピードと効率が求められる市場経済の中でビジネスとして成立させ、次世代にバトンを渡すのは容易な事ではありません。しかし短期的な経済指標では絶対に計れない価値がある事を、私は藍と向き合う人々の生き方の中に見た気がします。
その眼差しや考え方に、行き詰まったこれから先の未来を切り拓くための貴重なヒントがあるのではないか、そう思いながら私は夢中になって映像に記録しました。
<作品情報>
『青い記憶』
今では世界中をみても日本以外ではほとんど見られなくなった「藍染め」。しかし、日本では伝統的な技法が、匂い、味、音、研ぎ澄まされた熟練の職人が持つ繊細な感覚によって受け継がれ、「日本の青」が今日まで守られてきました。自然の恵みと発酵がもたらす藍染めに魅せられた職人たちを追い、色と彼らの中に、受け継がれてきた記憶を垣間見ます。
出演:佐々木龍大、日下田正、青木正明、 北村仁、大西美由紀、リンダ・ブラシントン、 小島卓磨、清水雅士、村木敬、渡辺絢祐、渡辺一休 、橋本良巳
監督:ヨシダシゲル
【配信開始日】2024年6月14日(金)
【配信形態】見放題
【視聴ページ】https://video.unext.jp/title/SID0103272
『MARUMO』
三重県度会郡南伊勢町。過疎化した集落で備長炭を作り続ける中年の男と老婆。備長炭はウバメガシを原木とした木炭の中でも最高品質の堅炭といわれています。炭焼きは人間と自然が共生していく中で、その技術が受け継がれてきました。時代の変化で産業としての炭焼きは終わり、今では失われつつある日本の文化。生命の循環と、単調な炭焼きの工程を繰り返す、職人の記録です。
出演:森前栄一、西河せつ
監督:飯島将史
【配信開始日】2024年6月14日(金)
【配信形態】見放題
【視聴ページ】https://video.unext.jp/title/SID0103273
『MATAGI -マタギ-』
YOIHI PROJECTのドキュメンタリー映画第1作目。山形県大鳥地区の又鬼(マタギ)の人々を取材。「又鬼とは?」改めて本人たちやその地域の人に問う。山と共に生きてきた人々。時代の変化と共にそのスタイル、アイデンティティも変わってきている「又鬼(マタギ)」の精神に迫る。
出演:田口洋美、工藤悦男、佐藤征勝、佐藤ゆき、工藤朝男、佐藤義幸、田口比呂貴(インタビュー登場順)
監督:飯島将史
【配信形態】見放題
【視聴ページ】https://video.unext.jp/title/SID0084680
<関連作品>
『プロミスト・ランド』
作家・飯嶋和一が1983年に発表した小説「プロミスト・ランド」を映画化し、東北地方を舞台に禁じられた熊狩りに挑む2人の若者を描いたドラマ。
YOIHI PROJECT劇場映画作品第2弾。自然と共に生きるマタギの文化をテーマに、消えつつある伝統文化の継承を2人の若者の物語を通して描いている。
脚本・監督:飯島将史
原作:飯嶋和一「プロミスト・ランド」(小学館文庫「汝ふたたび故郷へ帰れず」収載)
製作:FANTASIA Inc. / YOIHI PROJECT
制作プロダクション:ACCA /スタジオブルー
配給:マジックアワー/リトルモア ©️飯嶋和一/小学館/FANTASIA
6月29日(土) ユーロスペースほか全国順次公開
https://www.promisedland-movie.jp/
YOIHI PROJECT
美術監督・原田満生が発起人となり、気鋭の日本映画製作チームと世界の自然科学研究者が連携して、様々な『良い日』に生きる人々の物語を「映画」で伝えるプロジェクト。劇場映画第1弾『せかいのおきく』は江戸時代の<循環型社会>をテーマにしながら、<人と人のぬくもり>と<いのちの巡り>を瑞々しく描いた至高の青春エンタテインメントとして高い評価を受け、第78回毎日映画コンクール 日本映画大賞など数々の映画賞を受賞。
『YOIHI PROJECT』公式サイト
Twitter https://twitter.com/yoihi_project @yoihi_project
Instagram https://www.instagram.com/yoihi_project/