最高の趣味部屋
──“趣味部屋”。
限られたスペースで、いかに自分の理想の空間に近づけるかが部屋造りのポイントとなる。
趣味人たちが造り上げた、ロマンあふれる特別な空間をのぞいてみよう。
1
akatsukiさん/神奈川県
淹れたての珈琲を愉しむ実験室のような空間
珈琲に没頭する時間が良い循環を生む「休日の朝にお気に入りの作業台で珈琲を淹れる時間が、何物にも代えがたい癒しです」
akatsukiさんがこの部屋の主になったのは1年前。新居の建築に合わせて自ら設計。間取り、照明、壁紙、床材にこだわり、自分だけの「珈琲実験室」を実現させた。住まいがナチュラルな雰囲気のため、ここは無機質な実験室のような部屋を目指したそうだ。
ブログで発信するほど珈琲器具に詳しいakatsukiさん。
アンティークミルの魅力に触れたことをきっかけに、そこから現代の珈琲器具集めにハマっていったという。見ると、部屋にはさまざまな形をしたミルやエスプレッソマシンが並ぶ。それぞれ用いる器具によって味も違うのだろうか。「正直、私にもわかりません」と苦笑い。
それよりも、海外のデザインやユニークなフォルム、見た目の美しさに惹かれるという。
趣味の部屋を持つことの意義について聞いた。
「何かに没頭することによって一旦リセットできるんです。さらに、思い通りの空間を造ることで、より深くその世界に入り込めるように思います。そうした時間は、仕事や家庭にも良い影響を与えるのではないでしょうか」
仕事に、生活に、人生に、良い循環を生むためにも、何かに没頭できる趣味部屋を持つことが、我々には必要なのかもしれない。
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2
white_woodgrain_worksさん/宮崎県
素材や道具もインテリアに木工作品を生み出すDIY小屋
長年、釣りを趣味にしていたwhite woodgrain worksさん。30代で木工制作に目覚めたのは、2年前に家を新築した際、作業部屋を自身のDIY技術で仕上げたことがきっかけだ。
「作業のための部屋ではなく、インテリアの一部として木工や道具がある、そんな部屋を造りたいと思っていました」
アンティーク調にデザインされた室内はメジャーや電動工具、さまざまな種類の塗料の缶が一つのインテリアのように空間に収まり、独特のイメージを造り出す。
作業台にも収蔵庫にも表面には寄せ木細工のような模様をアレンジして、機能美を整えている。
自身の工房を立ち上げたのは、ちょうど家を新築した頃。現在はインスタグラムを活用して木工作品を積極的に公開している。本棚、ボックス型ラックを幾重にも組み合わせる形式の収納セットなど。どれも木の肌が独特の温かみを漂わせる作品ばかりだ。
「SNSで発信することで、いろいろな反応があり、それが刺激となって、新しい作品への制作意欲につながっています」
こだわりの詰まったこの部屋はただ作業場としてあるのではなく、主の発想力を高め、物作りへと掻き立てる、特別な空間なのだ。
※こちらは男の隠れ家2022年8月号より一部抜粋しております
※記事コンテンツ以外は2023年2月27日プレオープン予定となります
※他ページへの遷移はプレオープン日までできかねますため、予めご了承いただければと思います