自宅で楽しむ「キャンプ」スタイル実例
理由は何だって構わない。キャンプをしたくなったら即その場で楽しめば良い。庭、ベランダ、屋上、ガレージ……といった絶好のキャンプフィールドが目の前にあるじゃないか。いつだって自由気ままに自分専用のサイトでのんびり過ごそう。晴れた春の昼に──Garden lunchでキャンプ気分。晴れた日曜日、庭に色々なキャンプギアを持ち出して、家族で家キャンプを。遠出しなくても大丈夫! 毎週末、アウトドアの雰囲気を自宅で楽しみませんか?いい天気なのにフィールドに行けない……特にアウトドア志向の皆さんはモヤモヤした週末を過ごしていらっしゃるかと思います。さて、今回の特集では街から近いグランピング施設、そして街でアウトドアの雰囲気が楽しめる飲食店、さらには自宅で手軽に楽しむ家キャンプをピックアップしています。この章ではそれぞれの家キャンプ実例をシーン別に分け、ご紹介していこうと思います。かく言う私も家キャンプを楽しんでいるそのひとり。都心から遠く離れた田舎に住んでいるので、晴れた週末には庭にキャンプギアを広げ、キャンプを想う午後を家族と過ごしたりしています。とはいえ、タープやチェア、そのほか小物を含め普段のキャンプで使っているものと同じものなので、そこはまさにキャンプ場。ギア以外にも料理や飲み物もアウトドア気分を盛り上げてくれます。いま様々なアウトドアメーカーから家キャンプに使えるギアがたくさん出ています。小さなテーブルを広げてコーヒーを飲むだけでもキャンプ気分は味わえます。本当はキャンプに行きたいけれど行けない、そんな方にはぜひ家キャンプをオススメしたいですね。ベランダから土間へと続く開放空間ロースタイルで楽しむリラックスキャンプ東京都 みつさんどこのシーンを切り取っても絵になる、みつさんのおしゃれな家キャンピングスタイル。セカンドリビング的に造った庭のウッドデッキがその定位置で、ここにお気に入りのキャンプギアをセッティングし、家にいながらも非日常の気分を堪能しているという。「外出自粛や子どもが生まれたことも重なって、なかなかキャンプに行くことができません。なので、少しでもキャンプ気分を味わいたい、気分転換をしたいと……」デッキには、ご主人自らペイントしたオルテガ柄のフェンスが設置されており、ここにウッドテーブル、ミリタリーのローバーチェア、ストライプのカーミットチェアなどを置くと、まさにセカンドリビングの中に家キャンプのシーンが出来上がる。そして、テーブルセッティングもコベアキューブのカセットコンロやデイツのランタン、琺瑯の食器などを並べ、もちろんここで珈琲や料理も野外キャンプと同じように楽しむのだ。この日のメニューは焼き鳥、夏野菜とパクチーのカレー、自家製バンズのハンバーガー、ホットドッグなど、なかなかの豪華番!「家キャンプなので、料理も少し凝ったものができますね。青空の下で食べると我が家の庭でも美味しさが増す気がします(笑)」みつさんのお宅は玄関ドアを開けると土間になっており、ここがキャンプ道具の収納場所。デッキにも窓からすぐに出られるようになっている。棚に整理されたキャンプギアは見せる収納を意識しているので、ディスプレイという言葉が相応しい。そして、雨の日などはこの土間がもうひとつの家キャンプの場所になる。ここで椅子に座ってくつろぐ時間が好きだと語るみつさん。仕事をしたり、珈琲を淹れたり。野外キャンプ同様に楽しんでいる。お気に入りのキャンプグッズに囲まれて家族と共にガレージでキャンプ埼玉県 daikichiさん天井から下がるカナディアン・カヌーが存在感を見せるガレージ空間。その下に家族5人が集い、月に2〜3度家キャンプを楽しんでいるというdaikichiさん。「最初は2階のベランダでやっていたんですが、肌寒くなってきた秋頃からガレージにセッティングするようになったんです」11年前に家を新築した際、愛車のレンジローバーが入るよう広めのガレージを施工。後に購入したカヌーもぴったり収まっている。キャンプを始めたのもちょうど11年前。長男が生まれた年だったが、赤ちゃん連れでも外遊びが楽しめるキャンプは最適のレジャーに。その後、次男、三男が生まれ、キャンプスタイルも外遊びも年々ブラッシュアップしていった。「車にカヌーを積んで、西湖や裏磐梯の方へ出かけることが多いですね。月に2〜3回は行ってましたが、昨年からはやはりコロナ禍の影響が……。でも道具は色々あるし、ならば家でやろう、と(笑)」気に入って買い集めた道具やグッはもちろん、自らが手を動かして作ったオリジナルも多種多彩。例えば、スノーピークのガスコンロに手造りのウッドテーブルを組み合わせたり、チェアのファブリックを革張りに変えてヌメ革の味わいで統一したりしている。「最初はアルミの道具が多かったんですが、今は木と革の雰囲気にこだわった道具が中心ですね」使いこなすほどに味わいが深くなる〝経年良化〞した道具が、daikichiさんのキャンプスタイルをより素敵にしている。四六時中アウトドアに浸りたい!!全天候型のガレージキャンプ場愛媛県 abeno_campさん四国の愛媛に暮らすabeno_campさんのキャンプ環境は恵まれている。車で30分の範囲に、瀬戸内海に面したキャンプ場や渓流・山にもキャンプ場が多く、様々なシチュエーションを楽しみながらキャンプができる環境だ。とはいえ、仕事が忙しかったり天気が悪かったりと、毎週末キャンプに行けるわけではなく、月に1回ほどがやっと。そこで自宅のガレージにたくさんあるキャンプギアをボックスに収納して、そこでいつでもガレージでキャンプをできるように改造したのだ。目指したのはアメリカの倉庫のようなヘビーな雰囲気。ここでのキャンプ用にテーブルも脚をカットしてロースタイルの椅子に合わせたりするなどした。お気に入りの場所に改造して、全天候型としたこの場所では、なかなかキャンプに行けない時はキャンプ仲間と共にコーヒーを淹れたりキャンプ料理を楽しんだりしている。新たにギアを入手した時もここで試してみたりすることもあるという。「キャンプに行くのは、野外の気持ちの良い雰囲気を楽しむことももちろんなのですが、そこでのんびりと過ごすことが心と体のリハビリなんですよ」とかたるabeno_campさん。ガレージキャンプは外に行けない分、リハビリの代わりなのだと言う。またガレージではキャンプギアの改造も楽しんでいる。カーミットチェアをオイルで色味を合わせて、ウレタン塗装&研磨の3度仕上げで統一感を意識。金具は全てブラックに変更。ネジも浮いていると思う所だけブラック塗装した凝りよう。「こうした作業もガレージキャンプをしながら、気ままに手を動かして楽しんでいるんです。次はこうしよう、ああしようと構想を練りながらが楽しいんです」※本記事の内容は雑誌掲載時の情報です。----------------------------------Recommend Contents 詳しくはバナーをクリック↓KABUTO(カブト)薪窯の性能をギュッとコンパクトにした可愛らしいピザオーブン。どこでも持ち運べて様々な場所でピザパーティーが楽しめます。詳しくはバナーをクリック↓冒険用品 ヨコザワテッパン ポケット小さくても万能なテッパン、元祖が作り上げた、これがもうひとつの究極。このサイズならではの使い勝手を追求した、小さな小さなアウトドアテッパン。
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