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男の隠れ家コンテンツ

  • Lake and Canoe CAMP -やってみません?ソロキャンプ-

    船でしか行けない極上のサイトで、水上散歩と脱俗を存分に堪能する。ソロキャンプの魅力は、何もしないで自然に身を任せることだ。しかし時には刺激的なアクティビティをプラスするのも悪くない。そんな贅沢な時間を味わえる湖畔のサイトへ出かける。非日常の空間に身を置ける湖畔のキャンプサイトへ東京からほど近いレジャースポット・神奈川県相模湖に、船でしか行くことのできないキャンプ場があることを、キャンプ好きの知人から知らされた。しかも現地ではカヌースクールも開かれているらしい。最近はすっかりカヌーから遠ざかっていたから、ここでキャンプ&カヌーと共に楽しめれば、ちょうどいいリハビリになるだろう。この非日常空間は、もともとは子どもたちのためのキャンプ場という性格が強い素朴さも魅力。ということでキャンプ道具を車に放り込み、すぐさま相模湖へ進路をとった。地図を見ると、目指す「相模湖みの石滝キャンプ場」(神奈川県相模原市)は、相模湖の南東奥、石老山の尾根が落ち込んだ付近に位置している。そこは相模湖の一番奥まった入江といっても過言ではなく、よほどの荒天にでもならない限り、静かな湖水が迎えてくれるはず。とにかく、船でしか渡れないので、持っていく道具や食材はコンパクトにまとめる必要がある。そこで今回はサムソナイト・ジャパンのグレゴリーザックにテントやテーブル&チェアといった大物を詰め込み、食材保管用にはソフトクーラーバッグを活用する。そして食材はなるべく現地の農協直売所で購入し、荷物で身動きが取れなくならないように注意した。ただし、全天候で役立つタープだけは必携アイテムである。キャンプ場に渡るための船着場は、相模湖の北東岸にある神奈川県立相模湖公園の西側にある「ヤマグチボート」。その佇まいは50年代のアメリカのボートハウスを真似た日本のビーチハウス、といった雰囲気だ。責任者の木内さんと談笑していると、迎えの船が近づいてきた。胸を躍らせつつ船上の人となったのである。山道散策やカヌー体験などアクティビティも充実船で湖上を渡ること約10分。船はカヌーやカヤックがズラリと並んだ桟橋に接岸する。桟橋の目の前は広場になっていて、一段高い場所にある建物が売店を兼ねた受付だ。まずはここでチェックイン。繁忙期以外はテントを張る場所を選ぶことができる。せっかくなのでこの畔、桟橋を渡ったすぐの広場にニーモのテント「ギャラクシーストーム」を張ることにした。サイトの準備が完了したところで、まずは周辺を散策してみる。サイトからキャンプ場の名前にもなった「みの石滝」への山道が続いている。なかなかの急坂を登ること15分、岩肌をどうどうと音を立てて流れ落ちる2段の滝が現れた。その前に立つと、心身共に洗われたような気分になる。そしてこのキャンプ場の大きな魅力が、本格的なカヌースクールを開催していることだ。小学生から大人まで、2時間の基本プログラムが組まれる。インストラクターを務める山口英治さんは先ほど渡船を操船した方で、キャンプ場のオーナーでもある。もちろん、ひとたびカナディアンカヌーで水上に出れば、見事なパドリングを披露してくれる。キャンプ場では船が日常生活の必需品であるため、独特のパドルワークが確立していったという。特に桟橋からカヌーに乗り降りするため、細やかな船のコントロールに長けたパドリングに特化している。カヌーの船内を濡らさないという、みの石の美学も脱帽ものだ。クールはカナディアンカヌーだけでなくシットオンタイプのカヤック、さらにはレーシング艇の体験も可能。1日体験コースも用意されている。経験者なので楽勝と思っていた私だが、山口さんの前では情けない限りのパドリング。それでも流れもなく、入江の奥なので風や波の影響もほとんどない最高のロケーションで漕いでいるうちに、少しは勘が戻り、水上散歩を心ゆくまで楽しんだ。男ひとりのキャンプの夜は手抜き料理に尽きるカヌーを存分に堪能した後、夕食の準備のためにまずは火をおこす準備に取りかかる。用意したのは焚き火を最大限に活用できるコンパクトな調理台「笑'sB‐6君」である。これはポケットサイズの焚き火台なので、ザックの中に余裕で忍ばせておけるのだ。そしてこのキャンプ場で販売されている薪は、炊事用のものと焚き火用の太めのものがある。コンパクトな焚き火台でも、薪を上手に組み合わせることで、火を長時間キープすることができるのだ。それに重かったが大小のスキレットを準備し、メイン料理は地元野菜とサーモンの切り身を使った、和風サーモン&野菜グリルを作ることにした。和風というのは、味付けにしょう油と塩昆布、煎りゴマを使っているから。スキレットはフタを活用すれば余熱で調理することもでき、大変便利である。作り方はいたってシンプル。適当な大きさに切った食材をスキレットに並べ、塩コショウを振ったらオリーブオイルをかけ回す。それを焚き火台の上に載せる。最後に味付けのしょう油、塩昆布、すりゴマを加えるだけだ。それだけでは寂しいので、ベーコンの塊を串に刺し、火で炙っただけのワイルドな一品と、3枚のミニスキレットで椎茸バター、茄子チーズ、ジャガイモのマヨネーズソテーを作った。全てオヤジが好きな夜のおつまみ系ばかりだ。どれもざっくりと火にかけ、食材に軽く火通ったらフタをして余熱で仕上げるだけという、ものぐさ料理の代表格と言える。人里離れた湖畔のキャンプ場では、夜になると聞こえてくるのは岸辺に打ち寄せるさざ波の音と、虫の声だけ。時おり焚き火が爆ぜるのが、心地良いアクセント。楽しみながら用意した肴を口に運びつつ、ひとり至福の夜を味わう。焚き火台の炎を眺めているだけで、いつの間にか夜が更けてしまった。じっくりと時間をかけて燃やした薪は、もうほとんど残っていない。これならば、明日の片付けで手間取ることはないはず。のんびりとコーヒーを楽しむこともできるはずだ。そんな最高の夜を提供してくれたキャンプ場に感謝しつつ、心地良い眠りに就いた。※当記事の情報は雑誌掲載時のものです。Recommend Contents 詳しくはバナーをクリック↓Muthos Homura ブッシュクラフトナイフ プロミネンス 焚火作業に特化した左右非対称の刃(直刃+蛤刃)の本格ブッシュクラフトナイフです。バトニング、フェザリング、料理にも万能な5.5mmの極厚ブレードをもつ唯一無二のナイフ。詳しくはバナーをクリック↓1.0L トリップケトル日本の湯沸かし器の代名詞である「急須」からインスピレーションを受けたノスタルジックなデザインのケトル。

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  • 匠の手によるこだわりの調理器具4種【LAVAホーローシリーズ】

    料理をするのは、豊かな時間の象徴のようなもの。くつろぎの演出としても欠かせません。おいしい料理を作って、ゆっくり食事を楽しむのは癒しのひととき。様々な料理の中でも簡単ながら、特にお洒落に決まるのが、スキレットやホーロー鍋を使ったワンパン料理です。昨今ではキャンプブームも手伝い、外で食事を作る機会も増えてきていますよね。そんな時にもスキレットやホーロー鍋は活躍します。煮込み料理や鶏の丸焼き、アヒージョやステーキなど、ひとつあるだけで煮る・焼く・炒める・蒸すなどの調理法を試せ、数多くの料理を作れることもあり、多くの方に人気です。今回は盛り付けの手間もかからない、LAVAホーローシリーズをご紹介します。世界三大料理の地・トルコ生まれの鋳鉄製ホーロー。LAVAホーローシリーズは、世界三大料理の地・トルコで生まれました。40年を超える伝統とノウハウが結実しており、トルコ随一の技術で作られています。原材料にもこだわって作られており、有害物質を含まない最高品質の素材を使用しています。数多くの国際基準を満たしている逸品です。様々なこだわりが選ばれる理由。LAVA製品の取手は見た目にも美しいエルゴノミック(人間工学)デザインで作られています。どなたでも持ち歩きやすいデザインなのも人気の秘訣です。また、他社のホーロー製品と比べてもより頑丈で使いやすい仕上がり。お手入れを重ねてあげると、親から子に、さらに孫にと、受け継いでいけるほどの強度を誇ります。世代が変わっても、使い続けられる逸品です。その高い蓄熱性・保温性で無水調理も楽々行えます。カレーや煮込み料理などの際、食材由来のジューシーで濃厚な旨みを味わいたい方には特におすすめです。ホーロー加工なので焦げ付きにくく、お手入れも簡単なのが魅力的なポイントです。あらゆる熱源に対応。IH調理からアウトドアにも。LAVAの鍋とフライパンは、厚みのある鋳鉄で作られています。その特有の厚みは鋳鉄の高い蓄熱性をさらに後押しし、少量の熱ですべての食材にしっかり火が通せます。生活におけるあらゆる熱源に対応しており、ガス・電気・IH・オーブン・ハロゲンに対応しています。直火はもちろん、IHや電気にも対応しているので、使用のシーンを選びません。キャンプや山ごはんなど、アウトドアシーンで作って食べることの多い直火料理はもちろん、毎日の自宅ご飯でそのまま提供するのにも使えます。その優れた見た目も人気の秘訣。LAVAホーローシリーズはその優れた見た目も人気の秘訣。無骨な印象の鋳鉄アイテムながらスタイリッシュで、コロンとしたシルエットがかわいらしいインテリアにも花を添えてくれます。映画やアニメに出てくるようなキッチンアイテムを使ってみたいという方は、特におすすめできる逸品です。「LAVAホーロー」はシリーズ使いでぜひ揃えたい今回ご紹介する「LAVAホーローシリーズ」は、「ラウンドスキレット」、「オーバルキャセロール」、「ラウンドキャセロール」、「ホットサンドトースター」の4種類です。「ラウンドスキレット」は鋳鉄をホーローコーティングしてあるため焦げにくく、手洗いにも食洗機にも対応しており、洗い物もしやすいのが特徴。アヒージョなどの油料理はもちろん、ローストからパンやデザートを作るのにもおすすめします。無駄を削ぎ落としたデザインがどんな料理も邪魔をしません。「オーバルキャセロール」・「ラウンドキャセロール」はコロンとした見た目も可愛く、そのまま出してもしっかり食卓に花を添えてくれます。昔のカントリー映画に出てくるような、温かい食卓を演出してくれます。その火入れの効率の良さや熱伝導率のよさから、煮込み料理やスチーム、ジャムなど様々な料理を作ることができます。食材を入れて蓋を閉じ、加熱するだけで本格的な料理が楽しめるのも魅力です。「ホットサンドトースター」は、ホットサンドを作る際に役立つ逸品です。ハムやチーズなどの具をパンに挟んでプレスするだけで、気軽においしいホットサンドが楽しめます。キャンプなどに持っていけば、直火で炙った熱々のホットサンドを楽しめるのも利点です。また、肉まんをプレスしたり、目玉焼きを作ったり、ウインナーやお肉を焼いたりとフライパンのように使うことも可能。荷物が多くなりがちなアウトドアシーンにも連れて行きたい万能な逸品です。4種とも料理を引き立てるブラックカラーで、盛り付けに気を配らなくても目からおいしさを感じられるのがポイント。お皿を買い揃えずとも、調理器具にこだわることで素敵なライフスタイルを叶えられます。誰でも簡単にプロの味が楽しめて、献立を立てるのも楽しくなります。日々の暮らしにちょっとした贅沢を叶えたい方、調理器具にこだわってみてはいかがでしょうか。LAVAはそんなとき、そっと寄り添ってくれます。【商品詳細】商品名:LAVA ホーロー ラウンドスキレット価格:4,950円 ~ 7,700円 (税込) 商品の詳細はこちら商品名:LAVA ホーロー鍋 オーバルキャセロール価格:6,600円 ~ 27,500円 (税込) 商品の詳細はこちら【商品詳細】商品名:LAVA ホーロー鍋 ラウンドキャセロール価格:6,600円 ~ 29,700円 (税込)商品の詳細はこちら商品名:LAVA ホーロー ホットサンドトースター価格:9,900円 (税込)商品の詳細はこちら

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  • トルコ生まれの鋳鉄製ホーロー調理器具「LAVA」で、キッチンライフをワンランクアップ!

    世界三大料理の地の一つであるトルコで生まれた、格別の鋳鉄製ホーロー調理器具「LAVA(ラーヴァ)」。鋳鉄の高い蓄熱性を活かすため、製品に厚みを持たせているのが特徴です。この独自の構造により、調理時に少量の熱ですべての食材に均等に熱を加えることができるため、ムラなくおいしい料理が仕上がります。LAVAの鍋とフライパンは、ガス、電気、IH、オーブン、ハロゲン、食洗機など、あらゆる熱源に対応。様々なくらしのスタイルにマッチして使用できるのも魅力の一つです。※IHクッキングヒーターをご使用の際は、IHクッキングヒーターの表面に傷がつかないようご注意ください。トルコの職人が丹精込めて作り上げたホーロー鍋。できあがった料理をそのまま食卓へ。料理の見た目を引き立てるブラックカラーのLAVAなら、お皿に盛り付ける手間なくスピーディーにおいしい料理を提供できます。使う場所もご自宅だけではありません。アウトドアやグランピングなど遊びの場でも大活躍する「3way」タイプの調理器具なのです。LAVAの鍋・フライパンに施されたホーロー加工のおかげで、食材が焦げ付きにくく、食材の旨味を外に逃がしません。また汚れが落ちやすいので、調理後のお手入れも簡単。大自然の中で友人や家族とLAVAを使えば、今までにない料理体験ができるはずです。ホームパーティーを華やかに演出するLAVA。自宅でのホームクッキングでは、LAVAのホーロー鍋とスキレットさえあれば作れない料理はありません。スチーム、ローストはもちろん、パンやデザートまで幅広いメニューに対応。食材を入れてフタをすれば、本格的でバラエティあふれる料理が誰でも簡単に楽しく作れます。ホームグランピングなどのおもてなしの場では、一品一品職人によるハンドメイドのLAVAがとても重宝します。おしゃれなお皿のように、そのまま食卓に出せる洗練されたデザインが華やかな雰囲気を演出。時間をかけずに本格的な味を引き出せるのもポイントです。使用後のお手入れはとってもお手軽。ホーロー加工のおかげで焦げ付きにくく、食洗機を使っての洗浄も可能です。容量は12㎝が1人前用の0.2L、16㎝が1~2人前用の0.4L、20㎝が1~2人前用の0.8Lとなっています(※あくまで参考値)。用途や人数に合わせて、ぴったりのサイズをお選びください。キッチンライフをよりおいしく、よりスマートに。そんな想いを込めて作られた「LAVA」。あなたのお気に入りの一品を、ぜひLAVAで作ってみてはいかがでしょうか。商品名:LAVA ホーロー ラウンドスキレット 価格:4,950円 ~ 7,700円(税込)※送料別商品の詳細はこちら

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  • 冒険用品 -ヨコザワテッパン ポケット-

    "男の隠れ家PREMIUM"から今回ご紹介するのは、「ヨコザワテッパン ポケット」。コンパクトさが魅力のこの鉄板は、さまざまな場面で活躍する万能アウトドア調理器具。アウトドアの鉄板と言えば「ヨコザワテッパン」、そんな究極の存在になった元祖が作り上げたこれが、もうひとつの究極「ヨコザワテッパン ポケット」です。見た目に騙されてはいけませんよ。読み終わる3分後には、この鉄板の魅力に驚きと感動でワクワクしていること間違いなしです。元祖から「ポケット」への進化この「ヨコザワテッパン ポケット」について詳しくお教えしましょう。まずはなんと言っても、見た目通りのコンパクトさが一番の特徴。小さいのだから、使い勝手が良いのは言うまでもありませんよね。キャンプはもちろん、釣り、登山、車中泊など、どこでも使えるのが魅力。これほどまでに持ち運びに便利な鉄板は他に見たことがないでしょう。バックパックに忍ばせたり、ポケットに入れて持ち歩けます。まさしく「ポケット」の名がふさわしいアイテムですよね。「見た目は単に鉄板を切っただけ。本当に使えるの?」、なんて言う人もいるかもしれません。では、実際にこの鉄板の素晴らしい実力を解説します。まずは縁なしのデザイン。余計な脂分が落ちてヘルシーな調理ができる理由。さらに、アウトドアのプロによって計算された大きさと厚み。そのおかげで、食材がこんがりと美味しく焼けるのです。良い感じに焦げ目がついたお肉や野菜のシズル感は、キャンパーだけが感じられる特権。キャンプ飯のレベルアップが超簡単にできてしまいます。さらに、このコンパクトさが織りなす"ちまちま感"も、もちろん、魅力の一つ。元祖ヨコザワテッパンをもとに開発されたこのアイテムは、元祖の半分以下のサイズ。その小さな鉄板で焼く楽しみ、その体験こそが「ヨコザワテッパン ポケット」の魅力であり、多くのキャンパーやアウトドア愛好家から愛されている所以です。大勢でやるBBQとは違う、ソロキャンプならではの、“哀愁漂う感じ”も演出してくれますよ。「男のロマン」、その一言に尽きるアイテム。ソロキャンプで肉を焼いてひたすら喰う、そしてビールを飲む。そんなシンプルな楽しみを提供してくれるのが「ヨコザワテッパン ポケット」。数百円で買えるようなアウトドア鉄板とは一線を画す、本物のテッパンならではの本当の実力を最高のアウトドアフィールドで存分に体感してみてはいかがでしょうか。一度使えばその魅力にきっと惹かれるはずです。【商品詳細】商品名:冒険用品 ヨコザワテッパン ポケット(ヨコザワテッパン ポケットサイズ付き)価格:2,500円(税込) サイズ:縦25.7cm×横18.2cm×高さ0.14cm商品の詳細はこちら

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  • やってみません?ソロキャンプ。

    ファミリーキャンプブームを経て今、ソロキャンプが注目を集めています。ソロ=ひとり。焚き火を起こし、酒や料理を楽しむ。何かをしなくてはいけないという決まりはありません。誰にも邪魔されない、ひとりだけの時間。そんな贅沢なソロキャンプ始めてみませんか?Mt.Fuji CAMP高原の夜空と朝霧を味わえる富士の麓の高原キャンプへ。思い立ったら即座に行動に移す。ソロキャンプ最大の強みはまさにそんな機動力であろう。相棒がどこへでも行ける4WDであれば言うことなし。道具を放り込み気ままに進路をとろう!高速道路を西へと向かうと雲の中から霊峰がお出迎え勢い良く雲は流れ、空にはみるみる青色が広がっていく。白く分厚い雲の彼方に完全に隠れていた富士山も、裾野部分が姿を現してくれた。しばらく眺めていると、時おり山頂付近も顔を出す。富士五湖のひとつ、西湖の畔でひと休みしていると、訪問を歓迎してくれているかのような天気となった。雨の心配がない予報を耳にしたある朝、愛車のジムニーにキャンプ道具を積み込んで家を後にした。どこに行くかは気分次第。とりあえず高速道路に乗り、車を西へと走らせる。その途中、富士山方面を目指そうと思いついたのだ。右上/地元の野菜だけでなく、様々な地場産品を取り扱う物産館がある「道の駅なるさわ」。右下/「ここでしか買えない」という文字に吸い寄せられ、鹿肉ソーセージをゲット。中上/広々としたスペースに朝採れ野菜がふんだんに並ぶ。中下/場内には富士山の湧水を汲めるスポットもあり。左上/名物のトウモロコシも見逃せない。左下2点/早朝から営業している「栄屋」は、今では珍しい自家製の手打ち麺を使っている。肉玉力うどんは450円。中央高速の河口湖ICを出たのは、朝の8時を少し回った頃。ここで小腹がすいたので、富士吉田名物「吉田のうどん」で、まずは腹ごしらえ。おあつらえ向きに、インターの近くに8時15分営業開始の「栄屋」を発見。まずは朝イチうどんを味わった。うどんに舌鼓を打った後は、9時にオープンする「道の駅なるさわ」へと足を運ぶ。ここには地元の食材を豊富に揃えている物産館があるので、新鮮な地元産の朝採れ野菜や珍しい地場産品などを買うことができる。これで夕餉の食卓が華やかになるだろう。買い物を済ませた後、せっかくなので近くの西湖を訪れると、冒頭のような好天に遭遇した。ここですっかり気を良くした私は、さらに先までドライブを楽しむことを即決。西湖にもキャンプ場はあるが、より富士山の勇壮な姿を愛でることができる、静岡県の朝霧高原まで足を延ばすことにした。富士山西麓の標高700〜1000mの広大な地域に広がる朝霧高原は、ほぼ全域で富士山の姿を望むことができる。そんな最高のロケーションでキャンプができれば、他には何も望まない。こうして気ままなソロキャンプの目的地は、気まぐれに決定したのである。広大な草原のキャンプ場で富士山を望むサイトを構築上3点/芝生ながら車での乗り入れができ、道具の積み降ろしも楽。地面は軟らかいので、ペグは楽に打ち込める。下/空いている時は贅沢なほど広い場所を占拠できる。私のサイトもひとりでは贅沢すぎるほどである。若い頃に山歩きやシーカヤックで島から島へと漕ぎ渡っていた時、宿泊手段は当然のようにキャンプだった。その後、子どもが小学生になると、夏には決まってファミリーキャンプを楽しみに全国各地へ出かけたものだ。しかし、子どもが成長し、あまり親と一緒に行動しなくなると、すっかりキャンプから遠ざかっていた......。そんなある日、週末にポッカリと時間ができた。その時、即座に頭に浮かんだのが「ひとりで気ままにソロキャンプでもしてみようか」ということだった。ソロキャンプなら目的地や出発時間など、全て自分ひとりで決められる。以来、車に道具を適当に放り込み、行く場所も決めずにひとりでキャンプを楽しむようになったのだ。そして今回は、日本有数の面積を誇るフリーサイトが自慢の「朝霧ジャンボリー オートキャンプ場」(静岡県富士宮市)に一泊することに決めたのであった。このキャンプ場の魅力は何といっても富士山の眺望と、光害に邪魔されない満天の星、さらには全面芝生の広大なサイトだ。区画にすれば350サイトはありそうなのに、一日の利用者を200サイトに絞っているのもいい。実際、この日は空いていたため、どこにサイトを作るか迷ってしまったほど。と言うのも、残念なことに朝霧高原は午後になっても霧のような雲が晴れなかった。この分だと今夜、楽しみにしていた星空を望むのも怪しいかも......。それでも夕方になれば富士山が顔を出すかもしれない。そう考え、数日前からキャンプをしていると思われるカップルに「富士山はどの方向に見えますか?」と尋ねた。「あっちですね」という彼の言葉が決め手になり、サイト作りに取りかかった。テントはソロキャンプにもぴったりのノルディスクのユドゥンミニ、さらにタープはカーリ。そして1時間ほどで、晴れれば富士山が借景になる(はず?)の極上サイトが完成した。時と焚き火の炎が許す限り気ままな食事を堪能するソロキャンプの楽しみは何と言っても食事に尽きる。誰にも遠慮せず、好きなだけ時間をかけてとっておきの献立を用意したい。そしてお気に入りの酒と共に、夜が更けるまでのんびりと味わう。これこそ誰にも遠慮しない、ひとりだけの贅沢である。しかも車を使ったキャンプなので、ダッチオーブンや焚き火台、さらにはトライポッドのような、大物道具も持ち込める。それだけで料理の幅も広がる。というわけで、今回のメイン料理はユニフレームのダッチオーブンで作る、超手抜きの和風ビーフシチューに決めていた。それに途中の道の駅で購入した新鮮野菜のサラダ、さらにジビエ感いっぱいの鹿肉ソーセージを加えることに。ビーフシチューはダッチオーブンの特性が最大限に活かせるメニューだ。牛すね肉の塊を適当な大きさに切って塩コショウを振って小麦粉をまぶす。それを焼いたら一度鍋から出し、ニンニクとタマネギ、セロリのみじん切りを炒め、再び牛肉を戻し、そこに赤ワイン、水、ドミグラスソース、隠し味のしょうゆを加えて煮込む。しばらく煮込んだらジャガイモとニンジンを加え、さらに煮込めば完成。シチューの煮込みが完了するまでの間、飲むために用意しておいた赤ワインを抜く。ここで満天の星と富士山のシルエットにひとりで乾杯、となるはずであったが、この夜、あいにく空一面を覆う雲が晴れることはなかった。持参した双眼鏡で空を眺めてみたものの、星どころか月も顔を出していない。それでも雨が落ちてくることはなく、焚き火の炎をゆっくりと愛でつつ、ワインのグラスを傾けた。そして時間を気にせずに作った料理は、思いのほか旨かった。やはり自然のスパイスが効いたのか。焚き火の炎が小さくなるまで、ひとり時間を存分に楽しんだ。天気が良ければ星明かりだけで過ごせるほどの星空が広がるはずであった。月明かりがあれば、富士山のシルエットも見える。それらは叶わなかったが、夜の暗さと静けさ、さらには冷たく澄んだ空気が自然との一体感を感じさせてくれた。いつになくゆっくりと、そして何度もワインを口に運んでいた。翌朝、明るくなってきたのと同時に目覚めると、キャンプサイトはその名にふさわしい朝霧に包まれていた。体が引き締まるような冷んやりとした空気が心地良く、早々と行動を開始。普段は食べないことが多い朝食も、キャンプでは欠かせない要素だ。お酒を飲んだ翌朝の体に優しい、野菜を中心にしたメニューをチョイス。それはスペインやポルトガルの冷製スープ、ガスパチョ風の野菜スープだ。男のソロキャンプの朝食であってもきちんと食事するのが私の決まり。簡単ではあるが美味しい朝食になった。片付けを済ませ、双眼鏡片手にサイト周辺を散策する。すると様々な野鳥の姿を見ることができた。今回のキャンプでは、お目当ての富士山と星空を目にすることは叶わなかった。でもそれは次回へ持ち越すお楽しみにしよう。朝霧ジャンボリー オートキャンプ場広大なフリーサイトの他、電源付きサイト、リビングに電源や炊事場まで付いたプレミアムサイトも用意。炊事に使用する水は富士山の天然水。本格派からレンタル派まで満足できる設備。静岡県富士宮市猪之頭1162-30544-52-2066アクセス/中央自動車道「河口湖IC」より約35分 HP/ asagiri-camp.net/※シーズンによって料金が異なりますのでお問い合わせください。※こちらは男の隠れ家2019年10月号より一部抜粋しております

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