小さな秘密基地を造る教科書 part.2
「秘密基地」という言葉、大人になった今でもワクワクするものです。
今回はそんな秘密基地を実際に造った3人をご紹介。
個性的な隠れ家が大集合しています。
さらに秘密基地の造り方のコツもお教えします!
3
群馬県富田邸
N.Yのカフェバーのような空間で 存在を誇示するワークスペース
秘密基地造りのコツ
1.透明仕切りで見せるワークスペース。
2. リビングダイニングとの一体感。
3. ゴチャゴチャ感で遊び心ある空間に。
カフェバーのようなリビングダイニングから見える、お洒落なワークスペース。
ニューヨークのカフェバーのような雰囲気をコンセプトにリノベーション。リビングダイニングは配管などをむき出しにし
たスケルトン天井、モルタルで仕上げたダイニングテーブルなど、マンションの一室とは思えないほど、独特の空気感が漂っている。
そのリビングダイニングに面して透明なパーティションで仕切られているのが、富田さんのワークスペースだ。外資系の会社で輸入たばこの営業マンをしている富田さんが自分の空間を欲したのは、テレワークのために自宅がオフィスとなり、事務処理ができる秘密基地が必要だったからだ。
「デザイナーさんが自分の想像を超えたデザインを提案してくれました。壁だと閉塞感がありますが、透明なので、家族からも仕事中の自分が見える。コミュニケーションがとりやすくなりました」
透明のパーティションは当初ガラスにこだわっていたが、子どもがぶつかっても安全、ガラスよりも安価という理由で、最終的にアクリル板を選択した。
内部には約3mの長いデスクを作り付けにして、富田さんと子ども2人分のチェアを置く。普段は家族皆で使っているという。
「ここで仕事をしながら、時々振り向いてリビングを眺めます。自分がニューヨークのカフェにいるような気分になるんです」
隣にはフリースペースがあり、そこで趣味のベースギターを弾くことも。そしてワークスペース確保によって、ライフスタイルも変わった。料理本を読む愉しみが増え、自ら料理するようにもなった。仕事のオンとオフの切り替えがスムーズになり、余裕も生まれた。
充実した暮らしの中心に、常にワークスペースがある。
仕事に集中する富田さん。「普通の机は野暮ったい」のでデスクは杉材を作り付けにした。使い心地も良く気に入っている。キャビネットはIKEA。
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2
東京都 佐藤邸
ミニ書斎とクローゼットが同居 玄関脇の納戸を秘密基地に
秘密基地造りのコツ
1. 狭小空間を生かした本棚&デスク。 2. 壁と洋服に囲まれ、こもり感を演出。 3. リビング側に窓を設置、開放感確保。
クローゼットが壁の役割を果たしてくれるため、落ち着いた隠れ家空間になっている。
玄関を入ってすぐ、廊下に面した引き戸を開けると、ウォークインクローゼットがある。その奥、衣類の間から見えているのが佐藤さんのこもり感抜群の秘密基地だ。クローゼットと併せて約5帖の空間。壁際に収納たっぷりの本棚とデスクが並んで作り付けられている。
金融機関勤務の佐藤さんは主に書斎として活用し、資格の勉強や読書をしている。本と服に囲まれてこもり感抜群。デスクに座れば日常から離れて、自分の世界に集中することができるのがお気に入りだという。
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3
愛知県 Y.N邸
趣味の自転車に囲まれて過ごす 自分のこだわりに応える“男の秘密基地”
秘密基地造りのコツ
1. 自転車整備のためにベランダの近くへ。 2. リビングからいつでも眺められる。 3. 有孔ボードで自転車以外も収納可能。
明るくお洒落な空間。壁に有孔ボードを使い、細かい工夫が施されている。
有孔ボードの壁に2台の自転車がディスプレイされている、遊び心いっぱいの秘密基地だ。
自転車、キャンプ、登山などの大切な趣味道具を眺めて保管したかったというY・Nさん。自転車のメンテナンスを考えてベランダの水道の近く、床は汚れても掃除しやすいようにタイル調のシートを使用、デスクは散らかしたままでもよいようにリビングから死角にするなどの工夫をしている。
収納スペースも棚とデスク下にたっぷり。趣味や道具が増えるたびに模様替えを楽しんでいるという。
※こちらは男の隠れ家2019年3月号より一部抜粋しております
※記事コンテンツ以外は2023年2月27日プレオープン予定となります
※他ページへの遷移はプレオープン日までできかねますため、予めご了承いただければと思います