-ワーゲンバスで実現- DIYで造る、動く「秘密基地」。
“秘密基地=自分だけの空間”と定義すれば、その究極形は車なのかもしれない。
ここでは、DIYで手を加えて秘密基地と化したワーゲンバスたちを紹介しよう
1
神奈川県厚木市 三浦貞昭さん(40歳)
車内がウッディで家のような車
VOLKSWAGEN TYPE Ⅱ 1958
色/Blue
年式/1958
DIY期間と予算/13年、不明
13年間いじり続けている1958年製TypeⅡ。パネルバンから取って付けた愛称は「ネル」。なぜか犬に吠えられることが多い。
見た目はクール 内装は温かいがテーマ
子どもの頃に走っているその姿を見かけてから、ずっとTypeⅡに憧れていたという三浦さん。念願のこの車をようやく手に入れたのは13年前のこと。それ以来、頭の中のイメージを形にするために、一体どのくらいの手間と予算をかけたのか、自分でもわからないほど手を加え続けてきたそうだ。
ドアを開けて車内を覗くと、驚きの光景が目に入る。なんと運転席から後部までほぼ全てが木に覆われた、一見するととても車の中とは思えない世界が広がっている。特に手縫いの革張りセカンド&サードシートが鎮座する後部席は、運転席のハンドルさえ見えなければ完全に木造家屋の部屋状態。天井や床が木張りなのは言うに及ばず、観音ドアの内側にも木製の棚
が設置され、ウッディ感満載だ。
「見た目はクール、内装は温かいがテーマです。ちょっと大げさですが、自分の人生をつぎ込んでみました」と三浦さん。
これからも細かい装飾を加えたり、鉄が見える部分を木で覆いながら、人生の半分近くを共に生きてきたこの車に乗り続けたいという。
車内は木目で統一したいという三浦さん。運転席もインパネ以外は全て木目に。
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2
埼玉県所沢市 飯島泰彦さん(48歳)
キャンプにも旅行にも行ける移動式隠れ家
VOLKSWAGEN TYPE Ⅱ WESTFALIA CAMPER 1974
タイプ/Volkswagen TypeⅡ
WESTFALIA CAMPER(ヤナセモデル)
色/Orange
年式/1974
DIY期間と予算/5年、約50万円
鮮やかなオレンジ色の1974年製TypeⅡ。カボチャ色で、ジャックオーランタンを積んでいるので愛称は「パンプキー号」。
こだわりの自作パーツが車内を彩るオシャレな一台
キャンプや旅行など、どこへ行くにも奥さんと一緒。そんな飯島さんの走る秘密基地は、オレンジ色がまばゆい1974年製TypeⅡ。そもそも学生の頃、ビートルTypeⅠに乗っていた飯島さん。
その後、結婚して子どもができて、月日が流れる中で「またあのFLAT4サウンドのワーゲンに乗りたい」という思いは募るばかりだった。そんな時「家族とキャンプに行くのなら、キャンピングカー仕様のワーゲンバスに乗ればいいじゃないか」とふと思い立ち、手に入れたそうだ。
TypeⅡにもいろんな種類があるが、飯島さんがこの車を選んだ理由はキャンピングカー仕様であることと、もうひとつ。それは見た目。1968年以降の通称「レイトバス」の中でも、特にこの後期モデルは顔がかわいいんだとか。また、古い車なのに情報もパーツも手に入りやすく、構造がシンプルなので自分でもある程度手を加えられるところがたくさんあるのも魅力的だったそうで、1/1の鉄モデルとしてホビーのように愉しんでいるという。
右/フルフラットベッド。左上/バラしたBOSEスピーカーや燃焼ヒーター入りのシート下BOX。左下/自作の折りたたみテーブル。
快適な車内では、ついつい食も進んでしまう。車というより、もはや移動式の別荘だ。
※こちらは男の隠れ家2019年3月号より一部抜粋しております
※記事コンテンツ以外は2023年2月27日プレオープン予定となります
※他ページへの遷移はプレオープン日までできかねますため、予めご了承いただければと思います