小さな秘密基地を造る裏技。Vol.2
”秘密基地”と聞いてワクワクするのは子供ばかりではない。大人だってそれは同様だ。ただ大人の場合は、日々の生活の中でそれが「ホッとする」場所になるということ。心身共にリセットして明日からまた頑張ろうといった活力も湧いてくる。そして“秘密基地”は小さい方が良い。ジャストフィットな心地良さに身を委ねてみたい。1.リビングの隅に確保したミニワークスペースとCDラック東京都 K.M邸CDラックと机は細かい寸法出しによって見た目のスッキリ感がでたそうだ。ミッドセンチュリーのアメリカをイメージさせるモダンなインテリア空間が印象的なK・Mさんの秘密基地は、その開放的なリビングダイニングの一角にある。「秘密の場所としてはちょっとオープンですが(笑)、何よりコレクションのCDを美しく収納できる場所が欲しかったんですよね」CDの数はおおよそ3000 枚。それらを並べるバランスの良い棚の高さと、その下に設置した小さなワークスペース。設計士による細かな寸法のこだわりによって、収まりと見た目の良さが実現できた。ワークテーブルは、壁の両脇にお気に入りのB I S L E Y のキャビネット(引き出し)を置いてその上に板を渡したもの。チェアが2つ並んでいるのは、基本的に夫婦で使う場所にしているからだという。座って見上げると思い出と共に集めたCDがずらり。好きなものに囲まれる幸せなひと時がここにある2.木の温もりに満ちた小さな図書館のような書斎神奈川県 M.J邸リビングダイニングから続く書斎。壁で隔てることで内部は別の雰囲気が漂う。本好きならこんな秘密基地は憧れだろう。天井まで届く棚には本が美しく並び、こもり感も抜群。それはまるで〝小さな図書館〞の様相を呈している。「新築とリノベーションを天秤にかけた時、間取りが自由になる後者に魅力を感じたんですが、その時、真っ先に思いついたのが大量の本を並べられる書斎でした」とM・Jさん。渋谷のブックカフェで見た空間をヒントに、楽しみながらあれこれ構想。マンションという限られたスペースの中、リビングダイニングからそのままつながるミニ書斎が完成した。あえて扉は付けずにオープンにしているが、入口の高さを低めにしたり、白のブリックタイルの壁を施すなどして空間を区切り、空気感を変えているという。「書斎の内部は全て木造にし、照明も温かみのあるものにしています。ここに入ると気持ちのスイッチが入れ替わる気がしますね」3.住居のセンターを独占する夫婦別々の音楽ルーム東京都 D 邸部屋の真ん中に鎮座する2つの防音室。圧迫感を感じさせないように天井は開けている。収納も通路をうまく使って設置している。音楽が趣味で、結婚してからずっと賃貸物件に1畳サイズの隠れ家的な防音室を設置していたDさん夫婦。しかし賃貸物件の標準的な間取りにずっと違和感があり、自分たちが求めるスタイルに特化した家を造って住むということが自然な気がしていたという。そこでリノベーションという選択肢が浮上し、中古マンションを自分たちのライフスタイルに合わせた。広い物件ではなかったが、今までの防音室と、さらに夢だったもうひとつ防音室(2畳)も家の中に埋め込むことで、ずっとあった違和感をなくせたという。しかし写真のように防音室を2つも家のセンターに配置するので問題はあった。ひとつは圧迫感。天井までの空間を開け、大きな箱が家の中にあるという部屋にしてもらった。家に入った瞬間、廊下から、ベランダまで見通せる広々とした感じも気に入っているという。もうひとつは生活スペースの問題。スペースを有効利用するため玄関に洗面台を設置したり、そこからリビングまでの通路をクローゼットにし、据え付けの机も作ってもらった。「2年以上住んでいますが、2つの防音室が自分たちの生活を向上させてくれました」とDさん夫婦は満足げだった。4.天井を取り払って造ったスタジオ風の隠れ家ロフト神奈川県 D.Y邸リビングダイニングとロフトが一体となっているため、家族との会話も弾む空間に。天井裏のロフトと聞けば、そこはまさに秘密基地を造るのにふさわしい場所。しかも、D・Y邸の場合は偶然の産物として生まれたスペースだった。購入したのは築25年のマンションの最上階。リノベーション会社が調査したところ、天井裏に広い空間があることがわかったという。「最初に内部を見た時、天井はフラットだったのでまったく気づきませんでした」とD・Yさん。設計士は天井を取り払ってロフトを造ることを提案するが、隠れ家的な書斎が欲しかったご主人はもちろん即決!完成してみると、アイアンの手すりと階段が付いたスタジオのようなモダンな空間に。リビングダイニングも必然的に天井が高くなり、思いがけないその出来栄えに家族全員が大喜びだった。ロフトには棚や机を造り付け念願のワークスペースに。手すり越しに目線を下にやれば、楽しげな家族の姿も見える。※こちらは男の隠れ家2018年3月号より一部抜粋しております※「小さな秘密基地を造る裏技。Vol.1」はこちらRecommend Contents「冒険用品 -ヨコザワテッパン ポケット-」コンパクトさが魅力のこの鉄板は、さまざまな場面で活躍する万能アウトドア調理器具。アウトドアの鉄板と言えば「ヨコザワテッパン」、そんな究極の存在になった元祖が作り上げたこれが、もうひとつの究極「ヨコザワテッパン ポケット」です。見た目に騙されてはいけませんよ。読み終わる3分後には、この鉄板の魅力に驚きと感動でワクワクしていること間違いなしです。ーー続きはこちらから「ザオーブロック メタルバイシクル」日本一面倒くさいブロック。もともとは工場の片隅に佇んでいたスクラップの破片が、長い開発時間を経て知能に良く、おうち時間を輝かせ、金属の素材を楽しめる、今までにありそうでなかったブロックに生まれ変わりました。ーー商品詳細はこちら
もっと読む