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男の隠れ家コンテンツ

  • 小さな秘密基地を造る教科書 part.1

    「秘密基地」という言葉、大人になった今でもワクワクするものです。今回はそんな秘密基地を実際に造った2人をご紹介。個性的な隠れ家が大集合しています。さらに秘密基地の造り方のコツもお教えします!1東京都 平野邸ワークスペースを中心に展開する 愛犬が遊び回る都会のSOHO秘密基地造りのコツ1.半分がガラスなので仕切り感も演出。2.視線の先は窓からの景色。3.ワークスペース中心で考えた間取り。愛犬・フレンチブルの名はちくわ(7歳)。元気いっぱいに走り回れるようワークスペースを中心に回遊式の間取りにした。床も犬が滑りにくいラフオークを使用。繁華街の真ん中に建つ築20年のマンションの7階。そこにお住まいの平野さんに招き入れられると、外の賑わいとは別の次元の空間が広がっていた。玄関からベランダの窓まで広がる開放感のあるリビングは細部にまで洗練された雰囲気が漂い、まさに男の一人暮らしの格好良さが集約されている。相棒は愛嬌たっぷりのフレンチブル。ワークデスクを部屋の真ん中にレイアウトした回遊性のある間取りは、愛犬が走り回ることも想定した造りだという。「自宅兼事務所としてリノベーションした部屋ですが、犬のための部分も多いですね」と笑う平野さん。回遊式間取りの他にも、床は犬が滑らないようラフオークのフローリングにしている。一般的な間取りや新築の建具などが好きではないという平野さんの要望から、既存の間仕切りはほぼ全てスケルトンにしてリノベーション。部屋の中央に特徴的なワークスペースを配し、生活感の出るキッチンや寝室はあえてミニマルに工夫した。デスクは壁側でなく部屋を眺めながら仕事ができるようにし、一方にガラスの窓壁を付けたのも特徴的だ。仕切りがありつつ開放感があるというのが気に入っているという。さらに、ビンテージ家具や工業製品などが好きというだけに、照明やスイッチ、ドアノブなどのインダストリアルデザインのパーツなどがセンス良く取り入れられている。まさにニューヨークのSOHOのようなアーバン&モダン空間。窓の外に広がる都会の景色も部屋と絶妙にマッチしている。ワークスペースの前には打ち合わせでも使うダイニングテーブルを設置--------------------------------------------------2東京都 佐藤邸必要な物が手に届く範囲にある 男の“コックピット型”仕事秘密基地造りのコツ1. 手の届く範囲に物が揃うスペース。 2. 防音壁を間に家族空間と分ける。 3. 玄関から直行の仕事モードの間取り。もともとキッチンだった所をワークスペースに。4Kモニターをデスクに設置している。わずか2.5帖という広さながら、玄関先にある映像ディレクターの佐藤さんのワークスペースは存在感があった。間接照明に浮かぶ空間には、4KモニターやPCを置いた縦長のデスク、上部と背後には本棚があり、手を伸ばせば必要な物にすぐ手が届くという、使い勝手重視の造りになっている。佐藤さんがオーダーしたのは、狭くても高機能という〝コックピット・オフィス〞。壁の防音もしっかり整え、ドアを閉めれば完全に仕事モードに切り替えられる理想のスペースである。①玄関正面奥がワークスペース②デスクの背後に設えた奥行き13cmの本棚。本棚の高さも奥行きも細かく指定※こちらは男の隠れ家2019年3月号より一部抜粋しております※記事コンテンツ以外は2023年2月27日プレオープン予定となります※他ページへの遷移はプレオープン日までできかねますため、予めご了承いただければと思います

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  • 陶器の魅力にふれる -素朴で温かい 生活を潤す〝用の美〟-

    備前焼とは自然の力で生み出される備前焼は六古窯のなかで最も古い歴史を有する。その素朴な味わいは飽きることがなく、長く愛用できることでも人気が高い。誕生以来、変わらずに守られてきた、備前焼の真髄に迫る。土と炎という自然の力が 味わい深い作品を生み出す「備前焼の特徴、そして最大の魅力は、ほかのやきものと違い釉薬を一切使わず、焼き締めただけの作品という点。作家は絵付けの代わりに、土と炎と灰による自然の力、炎の力で起こる窯ようへん変の偶然性をいかにして捉え、それを自らの技とするかに苦心しています。完成した作品はひとつとして同じものがないというのも惹かれる所以んでしょう。またその魅力に惹きつけられた個人作家も多くいます」自らも備前焼の作家である岡山県備前焼陶友会の木村茂夫さんは、作品には作家の人となりすら表れる、とも教えてくれた。備前焼は六古窯最古のやきものゆえ、その歴史はゆうに千年を超えている。そのルーツは古墳時代に伝来した、須恵器系の焼き物なのだ。その頃に造られた窯の跡も多数発見されている。そんな長い歴史を支えているのは釉薬を使わずとも素晴らしいやきものができる、良質な陶土の存在抜きには語れない。原土は伊部の集落の底にあるヒヨセ(干寄せ)と呼ばれる粘土層だ。その土に、近くの長船町の黒土を混ぜて陶土を作る。これは陶土としては鉄分が多く含まれている。鉄分は釉薬の効果を妨げるので敬遠されるが、釉薬を使わない備前焼ではむしろ酸化鉄による独特な発色を、窯変に利用している。そして成形を終えたものは昔ながらの登り窯に収め、松の割り木を燃料として7~10昼夜、大きなものは2週間ほどかけて焼き締めるのだ。市街地にこれだけ多くの窯が存在する。ただし今は町中に新しい窯は築けない「焼き上がった作品は色、艶、文様などが千差万別。そんな中、備前焼の代表的窯変とされるのが次の3つ。窯で焚いている最中に、薪の灰が融けて生地に付着したことでできる『ゴマ(胡麻)』、燃料が燃え尽きた後に残った炭火に、作品の一部が覆われることで金、青、暗灰色などの様々な文様となる『サンギリ(桟切り)』、藁を巻くことで、藁に含まれるカリウムなどの化学作用により赤や茶の線が描かれた『ヒダスキ(火襷き)』です」と木村さんは話す。頑なに伝統を守り続け、「六古窯」の代表的存在となる平成29年(2017)4月、備前焼、越前焼、瀬戸焼、常滑焼、信楽焼、丹羽焼が日本六古窯として日本遺産に認定された。その中でも備前焼は、千年を超える歴史の中で一度も途切れず、ほかの産地の真似をすることもなく続いている希有な存在として注目されている。※こちらは男の隠れ家2018年10月号より一部抜粋しております※記事コンテンツ以外は2023年2月27日プレオープン予定となります※他ページへの遷移はプレオープン日までできかねますため、予めご了承いただければと思います

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  • 磁器の魅力にふれる -白く硬く艶やかな磁肌 美しい文様がより際立つ-

    有田焼とは清らかな白い磁肌にさえざえと映る、染め付けの青や繊細優美な色絵の文様。悠久の時を内包するかのような多彩な表情を持つ有田焼は、日本で初めての磁器としておよそ400年前に生まれた。世界を魅了する様式美と歴史を溯る。日本の磁器発祥地で発展多様な磁器の様式と魅力「有田焼の特徴は何より多様だということ。伝統や芸術性だけでなく、産業として発展したことも400年もの長きにわたり続いた要因だと思います」と語る佐賀県立九州陶磁文化館の家田淳一さん。時代と共に独自の技術革新、変遷を重ねてきた有田焼。その多彩な技法を駆使した磁器は、国内外で高い評価を得ている。有田焼とは佐賀県有田町周辺で焼かれる磁器を指し、有田は日本の磁器発祥地として知られている。歴史は17世紀初頭の江戸時代初期に溯り、豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)の際に連れてこられた朝鮮陶工の一人・李り さんぺい参平(金ヶ江三兵衛)が手がけたのが始まりだ。当時、有田一帯で陶器は焼かれていたが、李参平は磁器の製造を追求。それには原料となる陶石が必要だった。元和2年(1616)、ついに李参平は良質の白磁鉱を有田の泉山で発見。有田西部に築いた窯で焼成に成功する。これにより有田の窯業は陶器から磁器へと大きく発展していくのである。有田焼の陶祖・李参平(日本名:金ヶ江三兵衛)の碑。麓には李参平を祀る陶山神社がある。有田焼の初期は、白磁に呉須で絵付けした染め付けの「初期伊万里様式」が主流。17世紀後半には、濁にごしで手という乳白色の素地に余白を生かして赤や黄、緑などの上絵を施した「柿右衛門様式」が流行する。さらに同世紀末の元禄期には金彩を加えた華やかな色絵の「金襴手様式」が登場。装飾性が高く欧州でも好まれた。また、同時期に将軍家献上専用の御用窯が佐賀藩によって築窯され、精緻を極めた絵付けと文様は「鍋島様式」と呼ばれたが、その制作は有田に隣接する伊万里の大川内山において厳しい管理下に置かれたという。有田焼は現在も分業制が基本だが、それは各工程の完成度を高めるためとも他藩への技法漏洩を防ぐためだったともいわれている。そして、有田で作られたやきものは北部の伊万里港から運び出されたことから国内では〝伊万里焼〟と呼ばれた。さらに幕末から明治にかけて欧米の万国博覧会に出品され、有田で育まれた磁器の産業は、世界にジャポニズムの流行をもたらしていくのである。※こちらは男の隠れ家2018年10月号より一部抜粋しております※記事コンテンツ以外は2023年2月27日プレオープン予定となります※他ページへの遷移はプレオープン日までできかねますため、予めご了承いただければと思います

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  • 快適車中泊のすすめ -高断熱&プライバシー 保護がポイント-

    AIZUマルチシェード■参考価格(E51型エルグランド)※車種・仕様などにより価格は異なります。マルチシェード・シルバー/グレー フロント3枚セット 価格/1万800円マルチシェード・シルバー/グレー リア5枚セット 価格/1万8900円……商品に関する問い合わせ/アイズ ☎053-422-760810:00〜18:00(日祝・第2・4土曜休業)http://www.aizu-rv.co.jp/車旅愛好家の間で必須アイテムとして絶大な支持を得ているのがアイズの「マルチシェード」だ。車は窓ガラス部分が多く、車内は外気の影響をもろに受ける。そのままでは夏は暑く、冬は寒くなり、車内泊どころではなくなってしまう。そこでマルチシェードの登場だ。最大の特徴は断熱性の高さにある。まず注目したいのは、車外側に補強材入りアルミ蒸着シートを採用していること。これにより夏は直射日光を反射して車内温度の上昇を抑制。冬は車外の冷気を遮断し、結露も防止してくれる。断熱性能を高めるため、180g/㎡と量感のある中綿をはさんでいるのもポイントだ。車内側には安全面に配慮した難燃性フレンチパイル生地を使用している。高い断熱性能を確保するため、マルチシェードは完全車種別設計でフィッティング性を高めている。近年増えているドライブレコーダーなど、最新の状況を踏まえ、サイズを調整したり吸盤を増設したりするなど、常に改良が加えられている。フィッティングがいいので、車外からの視線もまったく気にならない。就寝中のプライバシー確保などセキュリティ面でも安心感が高い。❶車外側はアルミ蒸着シートを使用。夏の強い日差しを反射して断熱性を高める。❷窓ガラスに吸盤部分を押し付けるだけ。誰でも簡単に装着できる。❸コンパクトに折りたためるので車内に常備しても邪魔にならない。❹車種別専用設計の網戸「ウィンドーバグネット」もあると便利。虫の侵入を防ぎつつ通気を確保できる。窓枠にはめ込むだけの簡単装着。そのまま窓の開閉もできる優れものだ。参考価格(E51型エルグランド)フロントウィンドー(2枚)セット1万800円マルチシェードは国産/輸入を問わず400車種以上に対応。車種別専用設計で窓枠にジャストフィットするので断熱効果は抜群。車内泊をはじめさまざまなシーンで活用したい。※こちらは男の隠れ家2018年6月号より一部抜粋しております※記事コンテンツ以外は2023年2月27日プレオープン予定となります※他ページへの遷移はプレオープン日までできかねますため、予めご了承いただければと思います

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  • Enjoy camper life キャンピングカーオーナー登場 part.2

    3兵庫県 網盛 徹さん(43歳)広い車内空間が 家族の憩いの場となるバンテック/コルドバンクス2015年購入(中古車)走行距離/約1万5000km価格/約500万円家族との旅も楽しく、旅先で初対面のキャンパーと仲良くなるのもまた楽しいという網盛さん。ペットも一緒に旅に連れて行けるので、子供たちにとって良い思い出になります」と家族愛を語る網盛さん。1台目のキャンピングカーはベッド展開が必要だったが、今乗っている2台目は常設ベッドを装備。子供を寝かしつけた後は、夫婦2人で中央テーブルでくつろいでいるという。また車内には十分な収納スペースや空調設備が備わっているので快適に旅ができる。今後はソーラーパネルを設置し、利便性を高めたいと話す。4神奈川県 広瀬正尚さん(45歳)日本の道路事情に合った コンパクトなキャブコンファンルーチェ/セレンゲティ2017年購入(新車)走行距離/約1万km価格/約750万円以前乗っていたカムロードに比べ、乗り心地が良くなったという。宿泊施設への予約が不要で、思い立ったらすぐに出発できるため、「金曜の仕事終わりから日曜の夜までたっぷり遊べるようになりました」と話す広瀬さん。長距離運転も多々あるのでホイールやシートを交換。今後はスタビライザーを装備し走行性を高めていくという。※こちらは男の隠れ家2018年6月号より一部抜粋しております※記事コンテンツ以外は2023年2月27日プレオープン予定となります※他ページへの遷移はプレオープン日までできかねますため、予めご了承いただければと思います

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  • Enjoy camper life キャンピングカーオーナー登場 part.1

    1東京都 櫛原三千男さん(68歳)キャンピングカーを中心にした アメリカに憧れたライフスタイルボナンザ/ジェイコ メルボーン29D2015年購入(新車)走行距離/約1万マイル価格/約1700万円富士山麓の専用のガレージで富士を望みながらくつろぐオーナーの櫛原さん。キャンピングカーのために専用の施設を富士山麓に 全長10mのアメリカ製キャンピングカーを所有しているのは、イベント企画などの会社を経営している櫛原さん。趣味はバイクとキャンプ。キャンピングカーを所有するまではバイクでキャンプをしていたが、自分の好きな空間で過ごしたいということから購入したのがこのキャンピングカーだ。「若い頃からアメリカンなスタイルに憧れていたため迷わずこのクルマを選びました」という櫛原さん。室内はマット類などをネイティブアメリカンのデザインで統一している。クルマの置き場は山梨県の富士山麓。都内で持つにはクルマが大きすぎるので、ここに専用のガレージを設置したという。自分のライフスタイルをそのまま旅先へと持ち込め、ペットの猫も一緒に連れて行けるキャンピングカー。「手に入れて正解でした」。左/トイレ、洗面台はシャワールームと別に独立して設けられている。中/キッチンには4口コンロとガスレンジも装備。バスのように巨大な後ろ姿。はしごを登ってルーフに上がると太陽電池パネルがずらりと並んでいる。停車時に左右に電動で広げられるリビングスペース。その広さは圧巻だ。2群馬県 矢吹友一さん(47歳) お気に入りのクルマで 家族や仲間と旅へ!!フィールドライフ/バロッコ2014年購入(新車)走行距離/約1万9000km価格/約450万円ポップアップルーフやオーニング、サイクルキャリアなどを取り付け、思いたったらすぐキャンプが楽しめるクルマを通じて生まれたキャンパー同士のつながり軽キャンパーを手にしてからは、気が向いたらすぐに遊びに行けるようになったという矢吹さん。車内は狭いと感じることはなく、ちょうどいい大きさ。小回りが利くだけでなく、維持費や燃費が低く抑えられるので、自身にぴったりな一台だという。「SNSを通じてキャンパー仲間がたくさんでき、この前は仲間と一緒にカヤックツアーに行ってきました」。ほかにもホタル鑑賞キャンプに出かけ、夜は野外料理とお酒を囲んで仲間と旅の話で盛り上がるなど、充実のキャンパーライフを手に入れた。「これからも気ままにキャンプへ出たいですね」。キャンプの際にはサイドオーニングを広げつつ、テントを設営しました。大型の荷物もサイクルキャリアに入れておけば出し入れも簡単にできます。※こちらは男の隠れ家2018年6月号より一部抜粋しております※記事コンテンツ以外は2023年2月27日プレオープン予定となります※他ページへの遷移はプレオープン日までできかねますため、予めご了承いただければと思います

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  • ひとり呑みのススメ。

    自宅で過ごす時間が増えるにつれて、家でひとり酒を愉しむ時間も多くなってきた。好きなモノに囲まれてくつろぐ自分ひとりの時間。今日一日を振り返り、ボーッとするのも家呑みのいいところだ。1茨城県 taro邸趣味のギターをつま弾きながら高めのテーブルでひとり家呑み笑顔で「どんな場所よりここでグラスを傾けるのが最高にハッピー」と語るのはtaroさん。そこは自宅の寝室裏に設えたひとり家呑み空間で、わずか2畳の空間にはギブソンやマーチン、フェンダーなど8本のギターと、長年集めてきたフィギアなどが格好良くディスプレイされている。 この部屋のテーブルは高めで、椅子もバーチェアにしている。まるでバーカウンターで呑んでいるかのような演出にtaroさんのこだわりとセンスが光る。 このスペースを造った理由は、これらの趣味のものを自宅の内観を損ねることなく配置したかったこと、そしてゆっくり酒を呑みながら音楽を聴いたりギターを弾きたかったからだと話す。 ギターをつま弾きながら、ウイスキーのグラスを揺らすひと時。また、映画やミュージックビデオを観ながらのひとり家呑みも、この場所ならではの愉しみだ。「お酒はバーボンやスコッチなどが好みです。楽器やオモチャなど、自分の好きなものに囲まれてゆっくりと酒を呑むのは、まさに至福の時間ですね」 仕事の疲れも完全リセット。ちなみに床を上げて2段のステップ(階段)を付けて境界にし、屋根裏部屋のような雰囲気にしている造りは、家族の話し声や生活音を遮断したくなかったため。あえて扉は設置しなかったが、ステップのおかげでほどよい距離感と共に籠もり感も実現できたという。2東京都 小川邸無駄なくシンプルに嗜むひとり暮らしの家呑み時間まさに男のひとり暮らしを格好よく演出する都会の一室。そして落ち着くひとり家呑みの空間。アイアンとステンレスの硬質な意匠に木の温もり融合させ、居住空間としての心地の良さも漂う。「会社で仕事を終えたらジムで体を動かし、シャワーを浴びて帰宅した後にゆっくりと家呑みを愉しむのが日課ですね」と爽やかな笑顔で話す小川さん。2019年1月にリノベーションした38㎡のマンションは、その狭さを感じさせない開放的な造りで、キッチンに設置したオールドボードのカウンターでグラスを傾ける時間が何より癒されるのだという。 酒はジャンルを問わず色々と嗜むが、赤ワインが多く、フランスのガメイなど少し軽めのテイストを家で呑むために常備。今日は行きつけのビストロのおつまみセットが、ひとり酒席に色を添えた。3埼玉県 小林邸開放感のある畳のスペースで ルアーを眺めながら酒を愉しむ吹き抜けの天井、杉の無垢材の床、ホワイトアッシュのカウンターなど、大工を生業とする小林さんが自ら手がけた家は、まさに木の香あふれる明るく開放感のある造り。その20畳のリビングダイニングの一角に、畳の小上がりのひとり家呑み空間がある。「段差をつけて琉球畳を敷いた和室感覚の空間は、足を投げ出しリラックスするのに最適。酔ってもそのままごろりと横になれるので、最高の場所です」と笑う小林さん。造り付けのローカウンターにビールとつまみを置き、趣味である釣りのルアーや本を眺めながら過ごすのが愉しいという。「リラックスしたいのでビールか酎ハイを飲むことが多いですね」 時には奥さまと酒を呑む時は、キッチンカウンターも定位置になることがある。仕事の後に乾杯するのも愉しみなのだそうだ。※こちらは男の隠れ家2020年9月号より一部抜粋しております※記事コンテンツ以外は2023年2月27日プレオープン予定となります※他ページへの遷移はプレオープン日までできかねますため、予めご了承いただければと思います

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  • 夢のミニ書斎

    すぎうらでんそう|建築家1983年にアーツ&クラフツ建築研究所を設立。2013年「ミニ書斎を作ろう」(メディアファクトリー新書)を著す。10年ほど前から、木の魅力に取りつかれ、今は工房を作り本業の建築設計の傍ら、木工に夢中になっている。住宅の設計を始めて40年になりますが、その仕事を通して多くの家族に住まいについて話を聞いてきました。共通して言えるのは、依頼主はだいたい30代後半から50代前半の共働きのご夫婦ということ。そして設計打ち合せでは奥様が主導権を握ってプランの決定や物の選択が決まることが多いこと。つまりそれは奥様が働いていても、家に帰ればやはり奥様を中心に家事の采配が行われている証しだと思います。キッチンやダイニング、そして水回りも女性の目線が活かされてプランが決まります。次に子どもの部屋、夫婦の寝室と、そのような優先順でいくとご主人の部屋などは望みどおりにはなかなかいきません。 従って、だいたい奥様の居場所はリビング、ダイニング、キッチンといった家の中心の広い所が多くなり、いわば管制塔のような、家の中の見晴らしの良い所に居ることになります。 では、ご主人はどうかというと、家の中で特定の居場所がなく、あえて言うならばリビングのテレビ前のソファーに居ることが多くなり、せっかくの休日も、ずっとテレビの前……。それでは家族の見る目も冷ややかになってしまうのではないでしょうか。少し極端な言い方になりましたが、あながち間違いとはいえない話です。 もちろん時代による変化はあれど、現在は老若男女かかわらず、居場所を探している人が多いと思います。 私の住宅設計で体験的に分かったことがあります。それは「住宅にとって広さはそれほど重要ではない」ということです。大事なのはあくまで居心地の良さです。もちろん「大は小を兼ねる」は紛れもない事実ですが、工夫次第で、例え狭くても居心地の良い家は造れます。工夫するからそれがまた楽しくなり、結果、居心地の良さにつながるのです。そしてもうひとつ大事なことですが、それは、「家で何かを楽しんでほしい」ということなのです。これは家で居場所を見つけられない多くの人の『狭くてもいいから自分の書斎が欲しい』という要望と重なります。とはいえ、我が国の都市部の住宅事情を考えると、もうひと部屋用意するのはなかなか難しく、優先順位が下がってしまうのも事実です。そして、自分の書斎などというものは諦めてしまっているのか、趣味を尋ねてもなかなか思い浮かばない人も多い。 では、こうした人たちは自宅に居場所がなくなってしまうのは仕方がないことなのでしょうか。いえ、そんなことはありません。ぜひ勇気と自信を持って自分の好きなことに打ち込めるスペースを設けてみましょう。そこで私はミニ書斎を提案します。ミニ書斎とはその人の趣味を思い切り楽しむための小さな空間です。普通に考えれば3畳以下、場合によっては1畳分くらいの広さしか取れないかもしれません。しかし、色々と工夫次第で快適になり、逆に狭いからこそ「お篭り感」が得られ、趣味に没頭できるようになります。趣味に没頭できる喜びが家族に伝われば、家全体が明るくなり楽しい空間になるはずです。また、2年前から新型コロナウイルスのパンデミックにみまわれ、我々の日常生活も変えざるを得なくなり、特にテレワークという今までにない働き方を余儀無くされ、戸惑いを感じた人は多いでしょう。しかしこれを反対にチャンスと捉えてミニ書斎を造れば、ご主人の居場所ができるだけでなく、働いている姿や、どんな仕事をしているのか、ご家族が垣間見ることも出来ます。これはまさに一石二鳥! 初めのご主人の話に戻れば、このように家で楽しんでいる姿、黙々と仕事に打ち込んでいる姿を見せれば、奥様もきっと見直すでしょう。何より本人はストレス解消できるし、行動的にもなります。そのミニ書斎造りに最低限必要なのは、以下の3つと考えます。①家族の同意が必須②場所の選び方と空間の確保③三種の神器ともいうべき机、椅子、書棚のセッティングです。そして、家族の視線、動線や光の加減を考え、それらを配置しなければなりません。次に自分の好きな物を厳選して書棚や机の周りに置くことで「自分の城」となり、不思議と自信のようなものも出てきます。 ミニ書斎は造って終わりではなく、人の変化と共に書斎も充実していくことは間違いありません。まさに人生の相棒、年々深化する趣味を受け止め、やりたいことに合わせて共に成長し、自分もミニ書斎も深化していくことになります。あくまで当面の目標であり、最終目標は自分も仕事や趣味、そして人生を充実させ、家族全員が幸せな毎日を送れることなのです。 そうなって初めてミニ書斎はその機能を果たし、ミニという名前がついているものの、この空間の果たすべき役割は決して小さくないのだと気付くでしょう。※こちらは男の隠れ家2022年3月号より一部抜粋しております※記事コンテンツ以外は2023年2月27日プレオープン予定となります※他ページへの遷移はプレオープン日までできかねますため、予めご了承いただければと思います

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